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金星の叡智 自分の声を聴く

これもまた、鞍馬山に行く少し前のことだった。
ある日の夕方、くつろいでいた私は、ふと鍼がしたいなあと思った。

私は以前、鍼灸師をしていた。

でも実は、自分自身が鍼を受けるのは、あまり好きではない。

けれども、その日は、自分自身に鍼をしたいと、
そして自分自身の鍼の施術を受けたいと、そう感じたのだった。

その自分自身への鍼の施術は、
自然と、自分の内側から湧き起こる声に従ったものになり、
する側としても、そして、受ける側としても、とても喜びを感じるものとなった。

習った知識は使わなかった。
ただただ、自分の感覚に従って、施術した。

それは、まるで深い海の底で沈黙を味わっているような、
瞑想のようなひとときだった。

体は静かに横たわっていたが、内部では、
エネルギーが大きくダイナミックに動いていることが感じ取れた。

そして、施術が終わった後には、
驚いたことに、幸せな気持ちが、わーっと湧き起こってきた。

もう、とにかく幸せでどうしようもなく、
私は、しばらくの間、涙が流れるままに、
じっと、ただそれを味わっていた。

ああ、たった1本の鍼で、こんなにも変化が起こるんだと思った。

でも、こんな体験ができたのは、
鍼だから、鍼がすごいから、なのではないと思う。

自分が、生で、直に、宇宙と交流ができたから、なのだ。

深いところの自分と交流ができたから、と言ってもいいかもしれない。

それがとても幸せな感覚をもたらしたのだと思う。

だから、何をしているかということよりも、
何をしているにせよ、その交流が起こっているかどうか、が大事なのだと思う。

そして、その宇宙との交流、深い部分の自分との交流には、
「自分の声を聴くこと」が大切なんだと、
この鍼の体験は教えてくれた。

私もたくさん治療の勉強をしてきた。
優れたメソッドがあると聞けば、それをマスターすれば、
私もそのような治療ができるようになると思っていた。

でも、結局大事なのは、誰かの型をマスターすることではなかったのだなと
今になってみれば、思う。

私が、私の最善の治療をするには、
「自分の声を聴くこと」、そして「その自分の声を信頼すること」が必要だったのだ。

これはもちろん、治療の話だけではない。

自分の声につながったなら、
その声が一番、自分にとって必要なことを知っている。

それは誰にとっても、そうなのだ。

ではどうやったら、自分自身の声につながることができるのだろう。

次回からは、少しそのことについて、書いてみようと思っている。

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